用語説明
 
◆インデックスデータ
 最適ルート探索におけるインデックスデータとは、全ての道路から幹線道路のみを抽出したデータのことを言います。 このインデックスデータをルート探索に用いることで、細かな道路の探索を行う必要がなくなるため、高速にルート探索を行うことが可能です。しかし、インデックスデータには予め準備したデータであることから、刻一刻と変わる規制等走行条件に対応することが出来ないと言う短所があります。
◆ウェイポイント
 ウェイポイントとは、特定の位置を表すポイントデータです。GPSナビゲーションでは、目的地として設定できます。
 
◆位相構造

 位相構造とは、ノード・アーク・ポリゴンの間の空間関係(始点・終点、左側・右側、時計回り・反時計回りなど)を明示した下図のようなデータを言います。このデータを用いることで、ノードbはアーク?、?とつながりを持っており、且つポリゴン?を構成するノードの1つであると言うことがわかります。

 
◆幾何補正(再配列)
 ラスター画像を幾何補正するとは、画素をある基準座標に従って再配列するということです。数値地図25000(地図画像)の座標系は、下図に示す通り、図面の上辺に沿って右向きにカラム方向を取り、それと垂直方向にライン方向を取るという座標系です。従って、1図面毎に独立した別個の座標系と言えます。 当然、このままでは図面同士の接合が出来ません。そこで、緯度経度座標やUTM座標などの絶対的な座標系に従って、画像を幾何補正する必要が生じるわけです。
 
◆規制等走行条件
 規制等走行条件とは、個々の道路に設定できる通行止めや強制設定速度の情報です。
通行止め:設定した道路を通行止めにします
強制走行速度:設定した道路を強制的に設定速度で走行させます
この規制等走行条件により、現在の道路交通法としての規制(通行止めや速度規制)に基づくシミュレーションや将来の走行速度改正(走行速度が早くなる)を想定したシミュレーションなどを実現することが可能となります。
 
◆指示制御点
 指示制御点とは、出発地、目的地、経由地の総称を言います。指示制御点は、地図上に人間がマウスクリックで指定することから道路上に置かれないこともあります。従って、ルート探索を行う際に道路上に移動する必要があリます。指示制御点を道路上に移動した点をリンク制御点と言います。
◆トラック
 トラックとは、GPSナビゲーションによって作成された軌跡線のことを言います。トラックは、時刻、位置、進行方向、高度などの情報を持ちます。
◆ノード

 ノードとは、リンクの端点、あるいは2本以上のリンクの交点、又はリンクの属性の変化する点のことを言います。道路に譬えると、リンクが道路そのもので、リンクの端点は道路の行き止まり、リンクの交点は道路の交差点、属性の変化する点とは、国道から県道へなど、道路種別等の属性が変化する点を言います。このノードは、道路や鉄道などのネットワークを定義する時に用いられる図形要素の1つです。

◆ラベル
 道路など線形状地物をコンピューター画面上に表示する時には、道路名や路線番号などの文字列を注記として表示することが求められます。これは、言うまでも無くその道路が何であるかを明示したいためです。このように地物を説明するために表示する注記文字列をラベルと呼びます。
◆レイヤ(レイヤー又はカバレッジ)
 レイヤとは、地物の種類や性質毎にグループ分けした各データのことを言います。レイヤに分けることで表示の順番を変更したり、レイヤの表示ON/OFFによって違った地図(画像)を作成することが可能になります。
 
◆ルート
  ルートとは、複数のウェイポイントをつないで作られる経路のことを言います。※eREX、eCapsule-Dijkstraの”ルート”とは異なります。
 
◆リンク(アーク)
 リンクとは、ノードノードを結ぶ線分を言います。鉄道に譬えると、ノードが駅でリンクは各駅を結ぶ線路になります。このリンクは、道路や鉄道などのネットワークを定義する時に用いられる図形要素の1つです。
◆リンク上制御点
 リンク上制御点とは、指示制御点を道路上に移動した、実際にルート探索が始まる、又は終わる点を言います。
 

 

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