日本測地系2000座標変換アルゴリズムの拡張

1.はじめに

本ページのタイトルを御覧になった方は、きっと「日本測地系2000（通称では、世界測地系）との間の座標変換アルゴリズムをなぜ拡張する必要があるんだ。国土地理院から信頼性のある座標変換プログラム及び座標変換パラメータが提供されているだろうに。」と疑問を持たれたのではないかと思います。分かります、分かります、その気持ち。私も最初は拡張する必要があるなどとは想像だにしないまま、全国の数値地図の座標変換業務を受託してしまい、その業務の中で、初めて実態に気付いて蒼くなった次第です。以下では、弊社が何についてどう苦労し、それをどう解決したか、出来るだけ具体的に資料等を用いて御説明致します。 なお、本稿は2005年７月時点での座標変換プログラムTKY2JGD及び座標変換パラメータVer.2.1.1を基に記述しております。