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1. eREX最適ルート探索ASPサービスの御紹介
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この度、弊社は、弊社の主力製品としてのeREX最適ルート探索エンジンの一部の機能をインターネット上に公開することに致しました。
弊社としては、今後もこのASPサービスの、より一層の拡充に努めて参る所存です。以下では、このASPサービスを御紹介申し上げます。
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2. なぜ本ASPサービスを開始したのか
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本ASPサービスを開始した目的は、以下に示す通り、様々です。どれもこれも同じくらい重要な目的であると考えております。
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- 弊社自身を知って頂く -
本ASPサービスを利用される方は必然的に弊社を知ることになると思います。
- 弊社の製品群(最適ルート探索エンジンeREX、
住所変換エンジンeCapGCなど)を知って頂く -
本ASPサービスでは弊社のコンポーネント系製品群が利用されております。よって、本ASPサービスを通して、弊社の製品を体験して頂くことが可能です。
- 本ASPサービスで使われている要素技術に対するニーズを探る -
本ASPサービスを通じて、お客様が、最適ルート探索、ジオコーディングなどの要素技術に対して、
どの様なニーズを持っていらっしゃるか知ることが出来ると考えております。
- 公共の国家データでどこまでのサービスが可能か、その有用性や限界を探る -
本ASPサービスはその一部の機能を無償で提供するため、無償で利用出来る国家データを使って運用されております。
よって、皆さんに本サービスを利用して頂き、その成果を評価して頂ければ、必然的に公共の国家データの実用性が明らかになると考えております。
- 社会に有用な機能を提供する -
今後、可能な限り、本ASPサービスを通じて、実用性の高い機能を提供して行くことで、皆様のお役に立ちたいと考えております。
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3. どんなサービスなのか
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サービスの内容は、大別すると以下の2種類に分かれます。
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- Webを通じてのコンポーネントインターフェイスの公開 -
例えば、出発地と目的地の座標を与えると、両者の間を結ぶ最適経路の形状座標を返すという様な、汎用的な、しかし、いざ実装となるとアルゴリズム的に難しい機能について、
Web上のインターフェイスを提供する。このインターフェイスを通じて、プログラム開発者は、コンポーネントの機能を自分のアプリケーションに組み込むことが可能である。
従って、本サービスは完全にプログラマー用のサービスである。つまり、本ASPサービスから提供されるモノは、単に元データを渡すと所定のデータが返って来るブラックボックスの箱であり、
何の操作画面も持たない。操作画面は、必要に応じて個々のプログラマーがアプリケーションとして開発する必要がある。
- アプリケーション - 実際にWebブラウザ内の操作画面を操作することで、
最適ルート探索エンジンeREXやジオコーディングエンジンeCapGCの機能をベースとした実用的なサービスを受けることが可能である。
これは、一般利用者向けのサービスである。
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図 1 本ASPサービスのイメージ
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具体的に、Webを通じてのコンポーネントインターフェイスにより公開される機能は表 1に示す通りです。なお、インターフェイス仕様はRESTに準拠しています。 |
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表 1 公開インターフェイス
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項番 |
項目名 |
入力(但し、代表例のみの可能性あり) |
出力(但し、代表例のみの可能性あり) |
1 |
住所座標変換 |
住所文字列 |
緯度経度座標、マッチングレベル、構造化住所文字列 |
2 |
最近隣住所取得 |
座標、探索範囲(円)の半径、住所レベル |
同上 |
3 |
最適ルート探索(TSP込み) |
出発地+目的地+経由地(複数)の座標または住所、経由地の順番を最適化するか否か、許容される経由地到着時刻 その他 |
走行距離、走行時間、最適経路の座標(必要時のみ) その他 |
4 |
最適ルート探索(マルチゴール) |
出発地+目的地(複数)の座標または住所、右左折回避レベル、指示制御点左右フラグ、その他 |
同上 |
5 |
到達域ポリゴン取得 |
出発地の座標または住所、走行限界距離、走行限界時間 |
到達域ポリゴン座標 |
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一方、具体的なアプリケーションの機能は表 2に示す通りです。 |
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表 2 アプリケーションの機能
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項番 |
分類 |
操作の流れ |
1 |
基本 |
出発地、目的地、経由地を地図(GoogleMaps、以下同様)上でのマウスクリックにより指定する。
この際、住所文字列をテキスト入力して、当該地点を地図上に表示することも可能である。
指定された出発地、目的地、経由地を利用して最短ルート探索を行い、求まった経路を地図上に表示する。 |
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上記の基本アプリケーションの画面イメージは下図の通りです。 |
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図 2 アプリケーション(基本)画面イメージ
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4. どのような要素から本ASPサービスは成り立っているのか
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ASPサービスが利用している材料は表 3の通りです。
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表 3 本ASPサービスが利用している材料
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項番 |
分類 |
名称 |
内容 |
1 |
地図データ |
数値地図25000(空間データ基盤) |
最適ルート探索において探索対象となる道路ネットワークデータ。(国土地理院 承認番号 平20業使、第156号) |
2 |
街区レベル位置参照情報 |
国土計画局 総務課 国土情報整備室が提供する住所データ |
3 |
郵便番号データ |
郵便事業株式会社が提供する市町村合併履歴の基礎データ |
4 |
コンポーネント(弊社が著作権を保持) |
eREX Ver3.0 |
最適ルート探索エンジン |
5 |
eCapGC |
ジオコーディングエンジン |
6 |
その他のソフトウエアリソース |
GoogleMaps |
背景図(機能)を供給する。 |
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5. 運用体制
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運用体制は表 4に示す通りです。
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表 4 運用体制
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項番 |
項目名 |
回答 |
補足説明 |
1 |
運用時間 |
平日の9:00から17:45まで |
運用時間は左記の通りですが、これは必ずしもこの時間中、常時人が監視していると言うことではありません。
あくまでハードウエアが動いているだけです。
更に申し上げるに、HA(可用性)を高くするために、それほど多くの費用を投じているシステムでもありません。
そう言う意味では、不測の事態の際には止まる可能性が多いにあります。御注意下さい。 |
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6. データメンテナンス
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国土地理院の方針として、数値地図25000(空間データ基盤)は今後メンテナンスしない(新しい版を販売しない)と伺ったことがあります。
よって、本ASPサービス内でも、今後はメンテナンスされない可能性が高いと考えております。
一方、街区レベル位置参照情報及び郵便番号データはこれまでもメンテナンスされて来ているので、本ASPサービス内でも、追随してデータメンテナンスを行なう所存です。
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7. 機能制限等 |
7.1. 数値的機能制限 |
本ASPサービスには、それほど潤沢なハードウエア資源を割り当てている訳ではありません。
そう言う意味では、自然と処理量に制約がかかるアプリケーションは兎も角、「Webを通じてのコンポーネントインターフェイスの公開」については、
プログラムの組み方一つで大量の処理をシステムに課すことが可能です。
大量処理を許すと、他の利用者の方の御迷惑になるため、弊社としては、下表に示す数値的な機能制限を設けております。
悪しからず御了承頂ければ幸いです。
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表 5 ASPサービスの制限値
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項番 |
インターフェイス名 |
制限する値 |
制限値 |
1 |
最近隣住所取得 |
探索範囲(円)の最大値(半径) |
200秒(近似値) |
2 |
最近隣住所取得 |
検索個数 |
10点(範囲:1-10) |
3 |
最適ルート探索(TSP込み) |
経由地の個数の最大値 |
5点 |
4 |
最適ルート探索(マルチゴール) |
目的地の個数の最大値 |
5点 |
5 |
到達域ポリゴン取得 |
走行距離の最大値 |
2000m(近似値) |
6 |
到達域ポリゴン取得 |
走行距離の最大値 |
速度より換算した距離が2kmになる値 |
7 |
最適ルート探索(TSP込み)、最適ルート探索(マルチゴール)、到達域ポリゴン取得 |
走行速度の最大値 |
500km/h |
8 |
最適ルート探索(TSP込み)、最適ルート探索(マルチゴール) |
出発地、経由地、目的地の間の直線距離の最大値(注1) |
100km(近似値) |
9 |
全て |
実行頻度、実行回数 |
60分間に30回まで |
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注1 : 無償サービスの場合、道路ネットワークデータとして数値地図25000(空間データ基盤)を利用します。
ここで困ったことに、この道路ネットワークデータは、全国に渡って信頼性の保証が可能な属性データを持っておりません。
それゆえ、多くの最適ルート探索エンジンが処理の高速化のために行なっている、道路ネットワークの階層的探索(例えば、
東京から大阪に行く時は、高速道路を利用するであろうと言う仮定の下に高速道路のみを探索する)が出来ません。
よって、処理の負荷を下げる為、出発地と目的地の間の直線距離に上限を設けております。
なお、アプリケーションも実は本ASP内の「Webを通じてのコンポーネントインターフェイスの公開」を利用して構築しているため、
同様の制限を受ける可能性があります。悪しからず御了承下さい。
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7.2. 数値地図25000(空間データ基盤)に起因する制約 |
- 最適ルート探索の処理性能 -
前述の通り、数値地図25000(空間データ基盤)を利用した最適ルート探索では、道路ネットワークの階層的探索が出来ないため、
十分な処理性能が出ません。この低い処理性能は決して、最適ルート探索エンジンのせいではありません。御注意下さい。
- 時間の精度 -
数値地図25000(空間データ基盤)には適切なリンクの走行速度を設定する為に必要な属性データが整備されていません。
それゆえ、全国の全てのリンクの走行速度を同じ値に設定しています。結果として、時間に関わる成果の精度が低下しています。
具体的には、最短時間の経路を探索しても、それは最短距離の経路と同一です。また高速道路も街中の細街路も走行速度は同一と仮定しているため、
最適経路全体の走行時間に対して、実態からかけ離れた値が出る可能性が高いです。御注意下さい。
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7.3. ジオコード出来る住所レベル |
ジオコーディングに利用している「街区レベル位置参照情報」の仕様より、ジオコード出来るのは「街区番号」までです。
その下の「住居番号」は処理対象外です。例えば弊社の住所の「東京都文京区白山1-28-10 田所ビル201」を例にすると、
28までジオコード可能(座標に変換することが可能)です。
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8. 今後、弊社はASPサービスをどうして行くのか
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- 継続性 -
本ASPサービスは無償サービスからスタートしました。一般に無償と言うと、社会的常識では、「いつやめても良い」と言うことになっています。
確かに公式的には弊社も同じことを申し上げます。つまり「いつかサービスを停止するかもしれません」と。しかし、実際には「やめません」。
一部の機能が有償化されたり、一部の機能をレベルダウンさせたりする可能性が、若干はありますが、基本的には無償サービスはやめません。
と言うのは、弊社としては、本ASPサービスをある意味で自社ビジネスの中心に据えて行きたいと考えているからです。
そう言う意味では、弊社が存在する限り、続けて行く所存です。
- 無償か有償か -
基本的には無償部分を残しながら、有償サービスを新たに追加していく計画です。
特に、本ASPサービスの基本となる道路ネットワークデータ、住所データについては、より品質の高い民間の製品を今後使っていく可能性が大きいです。
となると、必然的に有償化する必要性が生じます。弊社としては、無償の公共データ、有償の民間データの2種類の選択肢をお客様に提供して行くことで、
お客様の選択肢を広げて行きたいと考えております。
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9. サポート、問い合わせ
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誠に申し訳御座いませんが、基本的には無償サービスの範囲においては、本ASPサービスの利用者に対するサポート(利用法、操作法に関する質問、確認への回答等)は致しかねます。
一方、本ASPサービスに対する御意見、御要望、御感想は心から歓迎申し上げます。皆様からのコメントは有り難く拝読するつもりです。
但し、誠に恐縮ながら、こちらからの確実な返事を今の時点では御約束致しかねます。御了承頂ければ幸いです。なお、メールの件名は「ASPへの意見」として下さい。
更に、もしバグや不具合に気付かれた場合は、それに関する情報も頂ければ幸いです。
但し、Webを通じてのコンポーネントインターフェイスの公開の場合は、どのメソッドに対してどの様なパラメータを渡したらどの様な事象が発生したのか、
またお客様の動作環境はどうなっているのかを具体的に提示して頂ければ幸いです。アプリケーションの場合も、可能な限り具体的に(出来ればパラメータ数値、
文字列も交えて)教えて頂ければ幸いです。この不具合通報の場合は、可能な限り、御返事申し上げたいとは思いますが、回答を省略させて頂く場合もあります
(特にデータのエラーが原因であって、プログラムのバグではない場合)。御了承頂ければ幸いです。なお、メールの件名は「ASP不具合通知」として下さい。
最後に、上記のお問い合わせの際の宛先のメールアドレスは以下の通りです。
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E-Mail : support@ncm-git.co.jp
(ASPへの意見 または ASP不具合通知)
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10. 最後に
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本ASPサービスは、まだまだ発展途上だと認識しております。
今後も、機能の改良、拡充、ビジネスモデルの確立、民間の道路ネットワークデータの利用とそれを可能にするサービスの有償化、などやるべきことは山積みされていると考えております。
末永く弊社の活動に注目して頂きたいと同時に、弊社に対する業務の依頼、製品の購入、その他ビジネス関係の御用件がある場合には、遠慮なく、
以下のお問い合わせ窓口までお問い合わせ頂ければ幸いです。
この場合は、メールの件名は「ASPへの問い合わせ」としてください。
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E-Mail : support@ncm-git.co.jp
(ASPへの問い合わせ)
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