長所:多様な資質

世の中には、様々な企業の業種、業態があります。通常は今は、会社の性格、或いはコアコンピタンスを明確にすべく、「業種、業態は出来るだけ絞り込んで。」と言うのが一般的な考え方だと思います。しかし、弊社は期せずして逆のパターンになってしまい、よってこれからも逆のパターンを意識して目指します。具体的には、弊社は、コンサルタント、受託型システムハウス、パッケージメーカーの3つの要素をうまくミックスすることにより他社に対する優位性を保ちます。

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図1 弊社の優位性(3つの要素のミックス)

なぜミックスするのかと言うと各々のタイプにはそれ特有の弱点があるからです。まずパッケージメーカー、このタイプは確かに開発技術は持っているのですが、所詮パッケージを売らなければ経営が成立しないので、顧客の満足度を考えずに兎に角パッケージ売りに走る傾向が見られます。またパッケージの性格上薄利多売が原則ですから、個々の顧客の要望にいちいち対応することが難しいと言う側面もあります。要は必ずしも、顧客にとって最高のサービス提供者とは言えないわけです。

コンサルタントはどうでしょう。コンサルタントは顧客の立場に立つことは得意ですが、日本の現状を見ると必ずしもプログラムの開発能力は高くない、と言うか開発そのものは外注に出していると言う状況がしばしば観察出来ます。これは大手、中小に関わらずです。その結果、開発したシステムに関する顧客からの質問に即答出来なかったり、或いはシステムの設計能力が社内に残りにくいなどの危険性が生まれる訳です。

受託型システムハウスはコンサルタントと同様に業務分析能力には長けていますが、基本的な開発ツールは既存のパッケージメーカーに頼ることが多いため、パッケージメーカーに比べると基礎技術には疎いと言う欠点があります。

以上のように個々のビジネスモデル単独では、必ずしも最高の顧客満足度が生まれない危険性があるため、3つの要素をうまくミックスした企業が強い競争力を発揮できる可能性が出て来る訳です。弊社はまさにそれを目指しております。

実は、これは歴史的に振り返るに弊社の負の遺産です。過去において弊社には、社長の興味のおもむくままどんな仕事でもやって来た、つまりダボハゼ的に何にでも食いついて来た節操の無い時代があります。その結果、自然と何でも屋的な色彩を帯びてしまった。ただ、今になってみると、「ちょっと仕立て直せばこの多様性は、意外にも今の厳しい時代を生き抜く武器になりそうだ、他には無いビジネスモデルだし、第一個々のタイプには上述の通り問題点が存在するから。」と気付き始めました。要は、ガラクタだと思っていた押入れの中の骨董品をよくよく調べてみたら、大変高価な掘り出し物だった、と言う感じです。そこで、「どうせならこれを武器にしちゃえ。」と考えた次第です。

さて、この3業態のミックスの結果、弊社がどうなったか。それをお知りになりたければ、「是非とも弊社と御契約を。」と申し上げたいのですが、それでは余りに失礼なので替わりに、多様性により生まれる一つのサービスパターンを以下に掲げておきます。

「弊社はパッケージメーカーが持つ独自の基礎技術を受託型システムハウスが持つお客様重視の姿勢で、コンサルタントが持つ利活用のアイディアを添えて提供致します。」

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