避難場所の利便性計算システムは、道路ネットワークデータとして数値地図2500(空間データ基盤)を使用し、弊社の汎用GISエンジンQuick GeoSDKとeREX最適ルート検索エンジンを組み合わせて作成したアプリケーションで、地域住民が災害時に最寄の避難場所に到着するまでの時間を求め、その計算結果から様々な情報を地図上に示すものです。
 
◆避難場所の勢力圏と集結人口
 下図は、避難場所の勢力範囲を面で、集結人口をマークで色分け表示したものです。この図から地域住民の最寄の避難場所が判読でき、避難場所に集結する人口を想定することができます。これらの計算結果から現在の各避難場所に対して、事前に何らかの準備や対策を講じることができると考えられます。
 

※上図は、住友電工製全国デジタル道路地図データベースを背景図として使用しています

 
◆最寄の避難場所までの到着時間
 下図は、地域住民が最寄の避難場所に到着するまでの時間を色分け表示したものです。図中の赤のエリアの住人は、最寄の避難場所まで15分以上かかるという分析結果ですが、これは文京区内の避難場所のみを分析の対象としているためで、現実には他の区の避難場所が最寄の避難場所になる可能性があります。
 

※上図は、住友電工製全国デジタル道路地図データベースを背景図として使用しています

 
◆避難時の困難度
 下図は、災害時の地域住民の避難困難度(地域住民が最寄の避難場所に到着するまでの時間×人口密度)を色分け表示したものです。
上図と比較すると、赤やオレンジの部分が減少しており、緑の部分が増加していることがわかります。 このことから、この地域の住民の大部分は10分以内で避難場所に到着できるということがわかります。

※上図は、住友電工製全国デジタル道路地図データベースを背景図として使用しています

 

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