日本測地系2000座標変換アルゴリズムの拡張
 
5.近似変換モードの利用可能性の検討
 
3.4で検討した組み合わせ変換モードの欠点が、両モードの境界付近でのズレにあるのならば、いっそ、全領域について、近似変換モードで計算する手段も解決策として考えられます。近似変換モードは世界各地どこでも変換可能なので、境界線付近での不連続を心配する必要がありません。しかし、この手法では、みすみす、精密変換モードの精度の良さを捨てることになり、両モードの間の差を考えると、例えば、幾何補正した数値地図25000(地図画像)を他の日本測地系2000ベースの地図データ(例えば、数値地図25000(空間データ基盤))と重ね合わせた際に、ズレが見える危険性が存在します。従って、この方法も諦めざるを得ませんでした。
 

 

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